「全てをサポートしちゃったら、かえってその人の自由を奪ってしまう。」
障害があっても自立できる!
自立する為に、サポートしてくれる人たちがいる。
介護福祉の仕事を始めた35歳のMさん。
彼女は施設で暮らしている障害者や、重度の障害をもった方でも、自立生活ができることをご家族にも知ってほしいと話していました。
真っ直ぐな眼差しで、資料も踏まえながら話すMさん。
彼女の仕事に対する真剣な思いが伝わってきました!
ーーこの仕事をはじめたきっかけ何ですか?
20代の頃、バンド活動をやっていて
バンドだけでは生活ができないので飲食業もやっていました。
バンドが解散になり、音楽に区切りをつけ
その後も飲食店で働き続けました。
障害者の方が車椅子で、ランチによく食べに来てくれていたんです。
いつもその障害者の方の隣にいる人がいて
障害者の方の食事などのサポートをしていたんです。
「この仕事は何だろう?」
とずっと気になっていました。
飲食の仕事も好きだし、常連さんとのコミュニケーションも楽しかったけど
もっと人に寄り添えるような仕事をしたい。
という気持ちがだんだん大きくなり、実際なにが自分にむいているのか、、、
そしてあの仕事は何なのか?
転職サイトなどで調べ始めました。
そしてこれだ~!って今の会社に出会ったんです♪
『生活の楽しさをすべての人に』
利用者さんの生活の楽しさに向き合っていくなかで、働く自分たちも自分らしさを見つけて行く。
この会社の理念、素晴らしいな!って思いました。
ーー仕事の内容は何ですか?
自立して一人で暮らしている障害者の生活をサポートする仕事です。
支持介助と言って、全てをやってあげるわけではなく
利用者さんから支持をもらい料理をしたり、入浴介助をしたりします。
障害に合わせて、出来ないところをサポートする自立支援のお仕事です。
例えば
頸椎損傷や筋ジストロフィーなどで手が使えなかったら、全身を洗ったり。
先天性の障害の方である程度動ける場合は、届かない所を洗ったり介助していきます。
ーー介護の仕事は大変だと聞きます。腰とか、、、体は大丈夫ですか?
ストレッチしたり、腰に負担がかからないようにケアしています。
あと会社で「腰痛になりづらい身体づくり」の研修があったり、実際にマッサージをしてくれたりもします。
シフトも無理のないよう、上手く組まれているので体を休める時間はあります。
生活のリズムもそんなに崩れず問題ないです。
例えば
日勤だけの日もあれば、夕方勤務だけの日もあるし、夜勤だけの日もあって
一週間のうちに組み合わせて日によって働く時間が違います。
朝から昼まで入って、その日の夜、夜勤に入り
次の日は明け休みとか。。。
ーーストレスは大丈夫ですか?
過度なストレスはないんですが、、、
利用者さんと打ち解け、信頼関係ができるまで
いろんな方がいるので、やり取りが上手くいかない時は悩んだりします。
報告メールというのがあって、今日はどうだったかメールをします。
その時に良かったことや、辛かったことなどいろいろ書いていきます。
それを見てコーディネートの先輩が悩みを抱えてそうだなって時に面談をしてくれます。
飲食の時は悩みを溜めこんで溜めこんで、人に頼らず、、、
自分のなかで消化しきれず爆発しました…
自分が「あ~ダメだ!」って思っても
先輩が「本当にそれ、Mさんが悪かったことなのかな。
向こうの伝え方も あれだったんじゃない 。」など
自分では気付けないことも、色んな視点からアドバイスをしてくれたり、励ましてくださるので、とても仕事がしやすいです。
この仕事を始めて「頼って良いんだ。」って思い
気持ちが楽になったし、前向きに仕事に励むことが出来ています。
あと休みの日はライブに行ったり、買い物をしたり、サイクリングをして発散しています。
ーー会社のフォロー体制、素晴らしいですね!
疑問や思いを正直に話せる環境、そのなかで成長や発見もあり良い会社だ~♪
今後の目標は何ですか?
介護福祉士の資格を取る!
介護の学校は卒業したら、そのまま資格が取れますが、、、
行ってない人は実務を3年しないと試験が受けれません。
仕事をしながら勉強をしてます。
あと食生活アドバイザーの資格も取りたいです。
今の仕事でも役立つし、自分の生活にも使えるので♪
ーー何か伝えたいことはありますか?
重度の障がい者の方も、自立して生活できるんです。
そのことを障がい者の方自信や、ご家族が知らないということがまだまだあります。
知らない人が本当に多いんです。
その親や家族が、ずっと介護しなきゃいけないと思っている。
この前の勉強会で障害を持つお子さんがいる、お母さんの話を聞きました。
「娘が亡くなった後に死にたい。」そう言っていたそうです。
今はこういうヘルパーさん達がいる!
まだまだ知られていないけど、自立する手段があるんです!
例えば施設で暮らしていると、決められた生活が当たり前になってしまって、自分で選択するという考え自体を持たないままになってしまったりするみたいです。
自分はこれがしたい!こういう気分だから、あれが食べたい!
良いことも悪いことも含めて、自分の自由を選択できるんです。
自立するまでは、自立生活センターで自立生活プログラムを受けて、その後は自分で責任を持ち、いろんな選択肢から自分で決める自立生活が待っています。
ーーありがとうございます!最後にあなたが思う本当の美しさReal Beautyは何ですか?
「自分に素直に生きること」ですかね。
ーーなんかロックですね!カッコイイ!有難うございました(☆▽☆)
🌼ちょこっと編集後記🌼
皆さんは「くちづけ」という映画をご存知ですか?
先天性の障害を持つ娘とシングルファザーのお話。
何とも悲しいものでした…
何事も一人で悩まず、まずは自分の思いを誰かに話してみて下さい。
Mさんの職場は、障害者が運営する福祉サービス「自立生活センター」と連携しているので、介助する側の思いに偏ることなく、利用者さん側の思いも理解しやすい環境のようです。
875Beansという障害を持った方が働ける環境もあるそうですよ。
とても素敵な会社ですね( ^ω^ )
今後も応援させて頂きます!
http://www.w-tokyo.com/